現在の激動の時代の特徴は
(1)想定外の災害
(2)戦争
(3)金融危機
ですが、戦争という切り口ですと、シリアから米国の撤兵が話題になりました。

世界は、英国のEU離脱とトランプ大統領の登場から行き過ぎたグローバリゼーションの反対の方向に急激に動いています。

もともとシリアから米軍撤退は、トランプ大統領の公約でした。

米国は自国のシェールガスが活用できるようになったことから産油国となり、鎖国しても生きて行ける国になったので膨大なコストを払って中東を治める必要が無くなってきているのです。

シリアからの米軍撤退は戦争が遠ざかるのではなく戦争が起きやすくなる方向です。

戦争が起きると、今の相場の初動は、株価下落、金(ゴールド)上昇、中東戦争の場合は原油上昇となる可能性が高いです。

湾岸戦争の時、金(ゴールド)の動きをじっくり見ていましたが、その時、金は下落。

今は戦争になると金は上昇です。

現在、シリアから米軍撤退により中東はロシアが支配する構造に急激に変化しており、米国を中心とする軍事同盟であるNATO加盟国のトルコもロシアから武器を買ったりロシア寄りです。

さらにイスラエルもロシア寄りになってきているので中東の混乱は加速しています。

世界の大きな動きはイスラエルの動向で判断できます。

米国はアフガニスタンから撤兵を進めており、韓国からも撤兵しそうですし、それだけではなく日本の沖縄からも撤兵しハワイに移動する可能性も高そうです。

となると、中国の動きが気になることになります。

米国の沖縄からの撤兵を想定外としていると時代に取り残されてしまいます。

想定外のことが起きるのは災害だけではないからです。

過去に、ここまで津波は来なかったからと逃げないでいると想定外の津波被害にあってしまうのと同じように想定外の事件に備えることが大切です。

激動の時代は想定外の災害だけではなく、政治・経済・投資などの全ての分野において想定外の事件が起きる可能性が高いという判断です。

そして、何か事件が起きた時に損失が出るポジションを持たないか、反対に、そのような時に利益が出るポジションを持っていることは大切です。

投資で大切なことは時代の大きな流れに乗ることです。

時代の大きな流れを掴むことと、いざという時にポジションを持つ準備が大切だということです。

激動の時代は、知恵を使い準備していた人に富が移動する時代だからです。


日刊ゲンダイで毎週金曜日に連載中記事から

日刊ゲンダイWEB版にも掲載
https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/3756

 

以上

 

 

本記事は「イーグルフライ」から抜粋編集。
https://www.eagle-fly.com/mm/

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