ドル/円が上昇すると、クロス円も上昇し、下落すると同じように下落すると言われています。
連れ高・連れ安という表現もします。
その理由を説明するときに、ポンド/円であれば、ドル/円とポンド/ドルを掛け合わせたものがポンド/円だから、ドル/円が上昇もしくは下落する場合にはポンド/円も同じように上昇もしくは下落するという説明を聞きますし、私もそのような説明することがあります。
しかし、良く考えてみると、これは論理的な説明になっていません。
実際には、ドル/円が上昇するときに3つのパターンが考えられます。
                     ポンドの場合の例
・クロス円も上昇     ポンド/ドルの下落以上にドル/円が上昇  
・クロス円に変化なし  ドルの独歩高
・クロス円は下落    ポンド/ドルがドル/円以上に下落
            (ドルが買われているが、円もそれなりに買われている)
実際にはドル円の上昇する時にクロス円も上昇するケースが多いだけで必ず上昇するわけではありません。
従って、掛け合わせているから(クロスしている通貨だから)連動するという説明はドル円とクロス円が連れ高・連れ安する理由としては本来は成り立ちません。
実際にはかなり複雑なことが市場で起きていることもあると思いますが、簡単に説明すれば、ドル/円が上昇する場合、ドルが買われる時に円が集中して売られることが多いために、結果的にクロス円も上昇するということなのでしょう。
結局、為替は(株式とは違い)通貨の交換であるために、ある通貨が買われるということは、どこかの通貨が売られるということを意味しています。